東京の複数の場所にある桜坂

桜

東京には桜坂と呼ばれる坂がいくつかあります。景観を保つために桜を植えられたことから、この名が付きましたがソメイヨシノが一般化したのは明治のこと。
そのため、桜坂というのは比較的新しいものです。今回は桜坂について紹介していきます。

大田区の桜坂

桜坂は、東急多摩川線沼部駅から東光院前を通り北東へ向かうと、田園調布本町19番あたりから石垣にはさまれた切通しの坂道になります。
桜坂からスペイン坂へと続くアークヒルズの外周道路には、約150本のソメイヨシノが植えられており、サクラのトンネルができます。
昔は「沼部の大坂」と呼ばれ、荷車などの通行は大変だったようです。
現在は、桜の名所として有名で、福山雅治さんの代表曲『桜坂』のモデルとしても知られています。
桜のトンネルは、夜にライトアップされ多くの人が訪れ、デートスポットとしても有名なので、桜橋の上で記念写真を撮っているカップルをよく見かけます。
東急多摩川線沼部駅から降り、桜坂を散策すると春の訪れを感じることができ癒されるでしょう。

六本木さくら坂

六本木ヒルズゲートタワーからレジデンス棟を経て妙経寺へいたる坂道です。東京都内でも人気の高いお花見スポットとなっています。
桜の季節には、六本木さくら坂に並ぶ約75本のソメイヨシノが楽しめます。
ライトアップは3月下旬から4月中旬まで実施され、夜桜も鑑賞できます。
また、2023年3月31日から4月2日には「六本木ヒルズ 春まつり2023」が開催され、日本文化を満喫できるイベントもあります。
アクセスも良く、文化都心で情緒あふれる景色を楽しめます。

赤坂の桜坂

赤坂の桜坂は、明治中頃に開削された道で、戦前まで坂下に大きな桜の木があり、そこから「桜坂」と名付けられました。
今ではその木はなくなり、最近になって植えられたソメイヨシノが咲き誇っています。
この坂は、ANAインターコンチネンタルホテル東京の横の道から始まり、六本木通りから東に向かって登ることができます。
75mの長さでゆるやかな傾斜で、美しい桜の木が両側に植えられており、桜の季節には美しい景色を見ることができます。
また、坂上と坂下には同じ標識が設置されています。

一年の内約2週間だけ色づき香り、人々が集まって散りゆく桜坂。
桜坂と名づけられた坂には桜のシーズンになると多くの人が訪れます。
今年も満開の桜を見ることができるでしょう。