神戸に坂が多い理由
坂の多い街として有名な神戸。山と海に挟まれた細長い地形で、方角は山側が北、海側が南となっています。
デパートの大丸神戸店では案内板に山側・海側とあり、地元の人たちは山さえ見えたら道に迷うことはないそうです。
そのため、市内は地形が起伏に富んでおり、道路も多くの坂道が存在しています。
また、市内にはかつて外国人居留地があったことから、外国人の住宅地や商業地が集中しており、坂道が多いエリアも多いのです。
神戸で行っておきたい坂
神戸で有名な坂について紹介します。観光スポットとして有名な異人館のところにあるので、通るチャンスがあるでしょう。
北野坂
北野坂は三宮駅から少し北側にある長田楠日尾線から北野通りまでの400mほどの直線の坂です。
かつては一番上にある北野天満宮への参拝道でもあったのとことです。
現在は異人館巡りのメインストリートで、坂を登りきると異人館があり、お土産屋も多く集まっています。
北野坂は教会や洋風建築の建物などがあり、欧米間がありますが、近代的というよりは鎖国以降の和洋折衷感もぬぐい切れない、タイムスリップしてきたような気分になります。
夜になると街路樹に施された電飾が綺麗で素敵で、歩いているだけでも楽しい場所です。
道路の両側は異人館などの観光名所、スターバックスやタリーズなどのカフェ、レストランが並んでいて、ちょっとした高級感が漂っています。
ハンター坂
緩やかな勾配で歩きやすく、下り方向から景色を楽しみながら散策することがおすすめです。
英国商人E・Hハンターの洋館があったことから名前が付けられたこの坂道は、北野異人館へ向かう観光ルートのひとつで、ちょっとした花の飾りや並木も心地よく、落ち着いた佇まいがあります。
地元の人が利用する通りで多国籍料理のお店もあり、散策にもぴったりです。
トアロード
神戸市中央区にある全長約1kmほどの坂道です。南から北へ登る坂道となっていて高低差は約43mあります。
かつては職場のある居留地と住居のある北野を結ぶ外国人の重要な生活道路として栄えていました。
それまでは三宮筋道と呼ばれていましたが、北野に英・独・米・仏の共同出資で建てられたトアホテル(1908~1950)が開業したころから、トアロードと呼ばれるようになったそうです。
坂を下れば旧居留地方面へ、登れば北野町山本通へ至ります。
今では、西洋やアジアの様々な国の人々と日本人がさまざまなお店を出店していて、エキゾチックなショッピングロードとなっています。